約2週間ぶりの更新となった。
前回の更新が西武との2連戦の前日だからこの間ふた山越えたことになる。
西武二連戦およびソフトバンク3・4・5戦と観戦してきた。
この観戦のためにウィークデイは仕事のために普段以上に時間を使ってきたため、更新どころではなかった。改めてウェブページの更新を行うことの時間的難しさを感じた。
色々ありすぎて総括することは大変。正直頭の中はぐちゃぐちゃ。まさに盆と正月が一気に来たとはこのことだろう。考えてみれば今年のマリンはファームイースタン・ファーム日本選手権・セパ交流戦、パリ-グと制して来たわけで、本当に激動だよね。
簡単にこの2週間を総括しておこうと思う。あとからまとめる気が起きたらPOを一戦一戦小ネタを交えながら振り返りたい。
西武戦
2連勝-点差以上に実力差を感じた試合になった。
初戦は風速11メートルを超える大風の中行われた。西武の先発松坂は風の中コントロールに苦しんだ。マリンの風はピッチャー付近ではセンターからホームベースに向かって吹いているといわれているが、その日の風向きは微妙に違ったように見えた。ややレフト方向から一塁側ダッグアウト方面に吹いている感じがした。その風の影響を受け、松坂・俊介両投手はスライダー系統のボールコントロールに苦んだ。私は真後ろから観戦していたが、信じられないぐらいの角度で曲がっているのに驚いた。
そのため、この試合では左打者に対する内角の攻めに苦しむだろうとゲーム中感じていた。キーは左打者だと。
これだけの風だとゆったりしたフォームから放る両先発投手はさぞかしその調整に苦しむだろうと思ったが、風を見方にしていたのは俊介であった。というよりむしろ風の影響を感じさせないピッチングで西武打線を抑えた。対照的に松坂は再三再四帽子を飛ばし、マリーンズファンから「しっかりとめとけ」と野次が飛んだ。投球フォームが崩れないように気を配っていることに精一杯であるかのようであった。当初150キロを超えていたストレートは次第に140キロ中盤までとスピードをなくしていた。気がつけば毎回ランナーを出すピッチングで、当初完投を考えていたはずの松坂が140球を超える球を投げ途中降板した。結果的に見れば、この時点で勝負はあったのだろう。
打線のつながりが売りのロッテのこと。また後ろのピッチングスタッフのレベルも今シーズンは西武とマリーンズでは比較にならない。
二戦目、既に最初の打者で勝負あった試合だろう。先頭の小坂が右中間を抜く三塁打。さぁしきり直しと思っていた西武の出鼻を完全に砕いた。あっさり堀が犠牲フライで先制すると、好投の西口ではあったが、流れは断然ロッテにあった。集中打で西口をノックアウトすると、後は攻守のオンパレード。小林宏之もよく投げた。
ソフトバンク戦 西武に勝った勢いそのままに敵地に乗り込んだ。
1.2戦目は圧倒的アウェーの中まさに普段着野球を見せ付けた。少ないチャンスを確実にものにし、守り抜いて勝つ。ロッテの象徴ともいえる「守りの野球」がこの試合でも出た。3万人を超えるSHファンに対し、千葉ロッテファンは300人あまりであったと聞く。まさに桶狭間。少数精鋭部隊がおごりのある大大名を打ち破った最初の2連勝であった。
そして3戦目。小林雅英のまさかのご乱心。これに関してはうまい整理ができていないのだが、まぁ後から考えれば劇的な優勝を飾るための雅英様の大大演出だったんでしょうか?いや、それにしても絵に描いたように打たれたね。参りましたよ。
4戦目も締まったいい内容の試合。ロッテが前夜の負けを払拭するような鮮やかな先制パンチを食らわすが、ソフトバンクの優良外人ズレータがここ一番で真価を発揮。八頭身エース小林宏之から連続弾。松中が絶不調だったからまさに一人にやられたのだろう。それにしてもソフトバンク打線の怖いこと怖いこと。西武打線とは比較にならない。
そして運命の優勝決定戦。私は優勝するときはそのチームになんらかミラクルが起こるものだと思っていた。中日優勝時の山崎武のガッツポーズ弾。巨人のメークミラクル、近鉄北川の代打逆転満塁優勝決定弾、巨人二岡のギャラードから打ったサヨナラ弾など、どんなときの優勝も非常に印象深いシーンが目に浮かぶ。しかし、初めて優勝を手にすると意外に軌跡なんて起こらなかった気がするのは私だけだろうか(いやよく打ったよ、サトちゃん)。
ロッテというチームでは当たり前のように選手がヒットを重ねチャンスを作り、それを受け継いだ選手が確実にものにする。また当たり前のように横っ飛びをして何もなかったかのようにそれを裁きアウトを重ねる。優勝決定の勝ち越し二塁打を放った里崎には申し訳ないが、あれは奇跡ではなかった。チームが一球一球の積み重ねるべくして積み重ねた結果に過ぎないようにしか思えなかった。もし野球にドラマがあるのだとすれば、また奇跡のような展開が起こるのだとすれば、前日までノーヒットであった松中が2点目のタイムリーヒットを打った時点で大勢が決していたはずだ。ついに打った!との一言で新聞の見出しになるような。しかしそうはならなかった。サーフが緊張の糸を解いたかのようにソフトバンク打線を沈黙させ、個人的に第5戦のラッキーボーイ早坂が塁に出塁し(このチャンスは得点につながらなかったが、この時まで得点の気配はしなかった)、そして里崎にはおばあちゃんの想いが乗り移った(笑)。ロッテの野球には大衆受けするようなドラマも奇跡も起きなかった。淡々と一人ひとりのプレーヤーが持ち場の中で少ないチャンスを生かすのがロッテの野球だ。今回はそれを確信した。ロッテは一個百円のガムをコツコツと売って利益を上げている堅実な企業であると聞く。ロッテの野球の中にはそうした企業風土の一端を垣間見たような気がする。少し大仰ではあるが。
※普段着野球という言葉がこのところ聞かれるがあまり好きな言葉ではない。なぜかといえば、その言葉自体でチームカラーを言い表しているようには到底思えないからである。じゃあ普段着野球とはどういう野球ですか?ともうワンクッション入れないといけないのであまり役に立たない感じがする。